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編集者ブログ

  • コンテンツ・ビジネス
  •  最近読んだニュース記事の中に「コンテンツ流通」と「コンテンツ制作」の問題が書かれていました。
     昨年来いくつかのネットビジネスに関する著作権問題を議論する場に出席していましたけれども、この観点からの話は聞いた事がありませんでした。言われてみればコロンブスの卵、なるほどその通りです。
     ネットビジネスが儲からないのは、著作権のバリアがあるためで著作権のハードルを下げるべきという論調があります。このため著作権法の改正が求められており、今年は平成の大改正と言うべき改正があり、現在も「権利制限の一般規定」を進めようとしています。

     つまり、コンテンツをネットで流通させるために著作権があると余計に費用がかかるから、利用者の利便のためにもっと自由に使えるようにするべきだ、というものです。テレビ番組をネット流通させるためには多くの権利者の許諾を得なければならず、その費用だけでネット流通から得られる利益を超えてしまうので、採算を考えるとネット流通できなくなるのだ、と。
     著作権者団体側は、その論理は間違っていると反論しています。
     例えば、過去のテレビ番組をビデオやDVDにして販売しているではないか。ネット流通と同じようにやはり権利者の許諾を得なければならないはずで、一方はできて一方はできない理由はない。

     ここに、冒頭示したコンテンツ流通と制作の問題があります。
     ネットとは、現時点では単にコンテンツ流通をしているだけで、制作は行われていません。ですから、流通をしているだけでそれほど儲かるわけがないのです。
     コンテンツ制作には費用がかかります。むろんインフラを整えるなど流通に費用がかからないわけではありませんけれど、制作に比べて労力がまったく違います。古いコンテンツを、例え低価格であってもなんの付加価値もつけずにただただネットで流通させるだけで冨を生み出すなど、幻想でしょう。
     ユーザーは費消したコンテンツにお金を払いたがらないのもやむを得ないと思います。

     もちろんアーカイブとしての過去のコンテンツには計り知れない価値があります。ですから、過去のコンテンツをおろそかにしていいとはいえません。しかし、ネットビジネスが新しいコンテンツを生みだし、それによって利益をあげるべきなのです。
     人々がお金を払うのはコンテンツに対してであり、流通に対してではないと認識すべきです。流通はコンテンツの付随物でしかないのですから。



  • 2010年8月 2日 13:06 editors |  個別ページ | トラックバック(0)
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