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- 「北斎と幽霊」について(1)
- 来週配信予定の「北斎と幽霊」。著者は国枝史郎氏です。
国枝史郎氏といえば「神州纐纈城」「八ヶ岳の魔神」などの伝奇小説が有名です。彼の業績によって、その後の半村良氏の一連の作品や、劇団☆新感線のお芝居などが生まれたと言って過言ではないでしょう。半村氏以降、伝奇小説は小説の一ジャンルとして定着しました。
半村氏の「石の血脈」「産霊山秘録」「妖星伝」などは新鮮な驚きでした。ワタシも夢中で読みました。もっとも寝ながら読んだので、内容はよく覚えていませんが……。それはともかく、こんなにも面白い物語がかつてあったでしょうか?
あったのです。
それが国枝史郎氏の作品。
国枝氏は病気で長野に移住してから小説執筆をはじめました。そのため長野あたりを舞台にした作品が多く、その中でも「神州纐纈城」は出色の出来でしょう。未完ということさえ、伝説になったほどです。石川賢がコミカライズし、現在は講談社漫画文庫でも販売されています。こちらも傑作。未読の方は是非ご覧下さい。
そんな国枝氏の「北斎と幽霊」ですけれども、発表されたのは大正14年1月。おそらく史実に沿ったフィクションです。江戸時代、文化年間に起こった狩野融川の切腹事件を核に、葛飾北斎を主人公にした復讐譚。復讐といっても才能を活かした報復という感じです。こういう報復は素敵です。
来襲金曜日配信の予定です。是非お楽しみに。
- 2010年6月11日 11:41 editors | 個別ページ | トラックバック(0)
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