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- 第二回ダイナミックアーク新人賞 受賞作
- 昨日、第二回ダイナミックアーク新人賞の発表がありました。
どの作品を受賞作とするかは非常に難しいバランスでした。といいますのが、一つでも抜きんでていれば受賞できるのですけれども、それがない。皆さん、一生懸命書いておられるのでよくできているのですけれども、今売られている既存の作品とちがった、あるいはそれを越えると思われる発想やアイディア、テーマ、文章力、可能性が感じられる作品はなかなかありません。
第一回のときも感じましたけれど、すでにプロとして活躍している方ならばご応募いただいた作品でも充分勝負になると思います。しかし、よくいわれる新人賞受賞作に関する評としてこういうものがあります。
新人賞は200点でなければならない。
プロの作家は80~100点の作品を書きます。常時生産しているので、それで充分なのです。ある程度以上のおもしろさが保証されているわけですから。ところが新人賞はそれでは受賞できないのです。200点を取らなければならない。つまりプロが普段書いているものを遙かに越える、倍以上のクオリティを持った作品でなければならないのです。
多くの場合、読者は作家の名前で作品を購入します。この作家はこういう傾向の作品を書いて、これくらい面白いと予想して買うのです。ところが新人の作品は、その人がどんな傾向の作品を書くか、どの程度面白いのかのデータがありません。いわば賞を取ったという、その一点だけがデータです。もちろん編集部なり出版社なりがその作家や作品を強く推します。「大型新人出現!!」「新しい才能にあふれている」「これまでになかったおもしろさ」などなどアオリ書いて売ろうとします。でも、読者も今はそれに慣れてしまっています。出版社が売ろうとして大袈裟にアオっているんだろ? と……。
ですから、そのアオリに負けない、アオリ通りの作品でなければ受賞作になかなかならないのです。
新人賞はそいういう意味では高いハードルです。「おもしろい」だけではダメで「凄くおもしろ」くなくてはならないのです。一人の読者が友人に勧めるほどのおもしろさを持っている作品。そういう作品が受賞できるのです。プロになれれば、その後はコンスタントに高得点があげられる作品を執筆されればよいのですけど、新人賞受賞作だけは全能力、全人生を賭けた作品を(ダイナミックアークにかかわらず)応募されることをお願いしたいと思います。
- 2010年4月 2日 20:48 editors | 個別ページ | トラックバック(0)
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