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新人賞発表

第二回ダイナミックアーク新人賞 大賞


該当作なし



第二回ダイナミックアーク新人賞 優秀賞


該当作なし



第二回ダイナミックアーク新人賞 読者大賞


「つぎはぎフロイライン」光刻 景



読者大賞につきましては下の投票結果をご覧下さい。

選評

 多くの応募をいただき、ありがとうございました。
 第二回ダイナミックアーク新人賞は上記の結果になりました。
 全体的に文章力が弱いのは、第一回からも同じ課題でした。ただ、文章力は練習すれば向上することができます。しかし、内容に関しては作者の個性が直接反映されるものですから、それを際だたせるのはなかなか難しい。
 そういう意味では、今回は抜きんでた作品はありませんでした。そのために上記の結果となりました。


 最終選考に残ったひとつひとつについて、簡単に述べていきます。
「そこに流れるのは薔薇LAD」。ファンタジー作品です。ノリのよい文章で進んでいきます。ただ、世界観はわりとありがちと感じました。この作品に限らず、現在人気のある作品の世界観と似た物語を書くことは特段ないことではありません。マンガの場合でも「ONE PIECE」が人気の時は、その傾向の作品の応募が多いといいます。しかし、そういう作品は受賞しにくいのも事実です。既存の作品を遙かに超える必要があります。
 ファンタジーの場合、特に異世界ファンタジーはもともとアメリカSFなどが有名です。これを日本式に輸入してライトノベルになっているのでしょう。もちろん、「ロードス島戦記」の頃には大量に書かれました。そんな中で、五代ゆう先生は第一人者です。
 この作品では天使や天界などの「借り物」があり、その前提がわからなければ作品の魅力に入る前に終わってしまいます。また物語の山場があまり感じられません。山あり谷ありで、読者をぐいぐい引っ張っていく、文章力と仕掛けが必要でしょう。


「ちく★びーむ」はタイトルが示す通り、ギャグ作品です。マッド・サイエンティストに改造された女の子と、ちょっとエッチな男の子が、謎の敵と戦います。その必殺技が「ちく★びーむ」
 テンポ良く書かれていて、往年のエロチックなギャグマンガを読んでいるような気にさせられます。その分、賛否両論ありました。


「図書館学園の卒業試験」ライトミステリーとでも呼ぶべき作品です。図書館学園という不思議な空間が舞台となっています。そこを卒業するための試験の解答を見つけていくわけですけれど、作品中に多くの謎が隠されています。
 構成としてはよくできている、と感じられました。しかし、全体的に薄い。主人公以外のキャラクターにも深みがありません。もっともっといろんなエピソードを加えれば、もっと面白くなるのにと、残念な作品です。
「ジャングル・ジグ」
 未来SF。文章も安定していて、内容も面白いです。ただ、その分後半が説明にしかなっていません。構成というか、小説は説明をするものではなく、物語を読ませるものです。この部分が惜しい。


 最後に「つぎはぎフロイライン」。小手鞠が触ると物体がつぎはぎになってしまう。そんな自分におそれを抱く小手鞠は人付きあいをしない。しかし、彼女に恋する酒木は、彼女に気に入られようと……。ドタバタラブコメです。
 小手鞠が触るものが、なぜつぎはぎになるのか。その謎と、それを治療するには? 主人公の酒木くんのキャラ、小手鞠のキャラ、他の登場人物のキャラなども典型的とはいいながらも、立ってはいます。
 読者大賞に選ばれましたので、この作品はいずれ読むことができます。お楽しみに。


(編集部)

受賞コメント 「つぎはぎフロイライン」光刻 景

 初めまして。久光景(ひさみつけい)と申します。(受賞時、光刻景より改名)
 この度、信じられないことに、読者賞という過分な賞をいただきました。皆さまのご投票なくして、この賞はありえませんでした。票を入れてくださった方々や賞に携わった方々には、感謝してもし尽くせません。
 さて、読者選考を経ての受賞でありますが、作品を応募する前は投票に対して非常におっかなびっくりでした。
 私はこれまで、自分の小説を読んでくれる知人が五人もいませんでした。ネットでの活動も特にしておらず、見知らぬ誰かの感想をもらうという経験がありませんでした。
 でもその内に、読んでくれた人の反応が知りたくなりました。それもどうせなら、手加減なしのご意見がほしくなりました。そこで「良いか悪いか」のニ択で、複数投票もできないシビアな人気投票にかけてみよう――こう決意しました。ダメならダメとはっきり結果が出た方が、いっそ潔いし諦めもつきます。もっともそんな心配は、まず読者投票前の一次選考を通ってからにしなさい、という話でもありましたが。
 そして最終結果は、読者賞をいただいたというもので、当初は本気で信じられませんでした。投票結果が発表され、私の応募作のグラフが一番伸びていたのを見ても、その意味するところが本気で一晩わかりませんでした。
 応募作には自分の趣味があふれていて、人を選ぶに違いないと思っていました。だからこそ書いたとも言えますが、皆さまに何を支持していただいたのかと考えるばかりです。
 ですがそうして考える事が一番肝心だと、今は気を引き締めております。
 投票された方が期待してくださったものは何か――ヒロイン小手毬や主人公のキャラか、ツギハギ現象の謎か、はたまた彼らの人間関係か。そしてまた同等に重要なものが、私の話を「これじゃあダメだよ」と判定くださった方々のご意見です。アレが良くないのか、コレが足りてないのか。それらを考え、しっかり反映させていく事が、読者賞をいただいた私の務めだと認識しております。
 このような未熟者に作品発表の機会を与えてくださった全ての方に、改めて御礼いたします。
 心から、ありがとうございました。

新人賞投票結果

そこに流れるのはバラッド薔薇LAD
図書館学園の卒業試験
エンドレス・スリープ
つぎはぎフロイライン
ちく★びーむ
ジャングル・ジグ
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